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とにかく萌えを吐き出す為に作ったので 何も萌えが無い時は失踪するかもしれません。18歳未満閲覧禁止。

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お久しぶりです


ひと月以上更新できずに申し訳ありませんでした。
最後の記事がSCCって……(;´Д`)

連日の猛暑の後、急に涼しくなったりして皆様は体調を崩されておられませんか?
私は何とか大丈夫です。
しかし、クーラーを設置した後に涼しくなるなんて、神様は意地悪だと思いました。
あの猛暑を扇風機のみで乗り切るのは辛かった……。


実は、少し前にですね、安く手に入った魔恋の六騎士をプレイしてみたところ、
見事にハマってしまいました。キーファーに。
この萌えを消化しない限り、ふじゆりに戻れないような気がして
だらだらと書き散らしておりました。
キーファーいいですよ。おススメです。
主人公のテレサに、縋るように抱きつくスチルが特にお気に入りです。

サディストでプライドが高くて、丁寧な口調で嫌味を言いながら、
心の奥底では愛に飢えている。というとんでもなく面倒臭い性格なんです。
母性本能がくすぐられるのでしょうか?
まぁ、実際にいたら、こんな人嫌ですけどねw 面倒臭いw 

そんな訳で書き散らしたものをupしてみました。
ちょうどキーファーがニコラスになり替わり、
父を殺害しようとする前くらいの話です。
ご興味がありましたら、続きからご覧ください。






レツェ・ルタ・ルーシャ 

お元気ですか?
また会いましょう
貴方の無事を、お祈りします
心から私は祈ります
どうか昼を照らし続ける太陽のように
貴方に幸があらんことを
再会した暁には、抱きあって祝しましょう
豪華な料理もいりません
ただ貴方に会えることが、私の一番の幸せなのです




「くっ、どいつもこいつも!」
 執務室へ入るなり、金色の髪を掻き毟りながら、 キーファーは苛立たしそうに声を荒げた。腹立ち紛れに荒々しくソファに腰を下ろすと、眉間に皺を寄せながら目を瞑る。
 殺してしまうほどに憎んだ弟になり替わっていることが辛くなってきているのだろう。ここ最近は、いつも声を荒げている。
「お疲れ様、キーファー。今、お茶を入れるね」
 秘書という名目で側にいるテレサは、キーファーをこれ以上苛立たせないように気を遣いながら、用意しておいたお茶をカップの中へと注ぐ。
 立ち上るお茶の香りにテレサは、ふとニコラスの言葉を思い出した。
『僕は、この香りが好きなんだ……』
 同じ顔で、同じ声で、同じ物を好きだと言うキーファーとニコラス。姿かたちは全く同じなのに、全てが違う二人。分かり合えないのも仕方がないのかもしれない。
 信じていたキーファーに裏切られ、驚きに目を見開いたまま光と共に消え去ったニコラスを思い出し、テレサは思わず溜息を漏らした。
「溜息ですか。お前、私の側に居るのが嫌ならば、ここから出て行ってもいいのですよ」
 テレサの溜息の意味を勘違いしたキーファーは、眉を吊り上げながら静かに恫喝した。
 キーファーの言葉にテレサの手が震え、手に持っていたポットがカチャリと音を立てる。
「何を言っているの? 嫌になったりしてない!」
「溜息など吐いて、実に嫌そうですがね」
 嘲るように鼻で笑いながら、キーファーはテレサを見つめた。
「溜息が出てしまったのは……」
 言いにくそうに口籠るテレサに、キーファーは益々苛立つ。
「出てしまったのは、何です? 早く言いなさい」
「その……ニコラスが消えてしまった時の事を思い出してしまったから……」
『ニコラス』という言葉に、キーファーの片眉がピクリと動く。その表情を見た瞬間、テレサは激しく後悔した。
 今のキーファーには『ニコラス』という名前は、禁句といっていいほどのものなのだ。それは分かっていた。分かってはいたが、言わなければキーファーの怒りは解けないだろうし、言っても機嫌を損ねてしまう。まさに前門の虎後門の狼という状態だった。
「お前も『ニコラス』ですか。お前も私より劣っているニコラスの方がいいと言うのですか!」
 乱暴に立ち上がると、キーファーはテレサの肩を掴んだ。爪が食い込むほどに強く掴まれ、テレサは痛みに顔を歪める。
「落ち着いてキーファー。そんなこと思っていない。ただ、ニコラスもこのお茶の香りが好きだって言っていたのを思い出しただけで……」
 テレサがそこまで言ってからキーファーの視線に気付き、息を呑む。
「今、何て言いましたか?」
 あまりの冷たい声音に、テレサの顔が色を失う。
「あ、あの……」
「ニコラスも、このお茶が好きだった!? なぜお前がそれを知っているのです」
「セ、セリーナさんにこの部屋まで案内された時、偶然ニコラスと会って……」
「ほう、それで?」
「こ、この部屋に案内されて……お茶を淹れてくれて……」
「その時に言っていた、と?」
 キーファーの言葉にテレサはコクコクと頷く。
「そんな報告は受けていませんが、どういうことなのでしょうね?」
「部屋が分かればいいから、言わなくてもいいかと思って……」
 冷たい視線に射すくめられ、テレサは、しどろもどろになりながら弁解を口にした。
 キーファーは、暫くテレサの怯えた顔を見ていたかと思うと、徐に口を開く。
「歌え」
 あまりに昏く憎悪が籠った声に、テレサの全身がざっと総毛立つ。殺気とも取れるキーファーの空気にテレサの脚は震えだし、じわりと湧き出る涙で視界がぼやけた。
「あ……」
 恐怖で呻く様な声しか出ないテレサに苛立ったのか、キーファーは更に声を荒げた。
「歌えと言っているんだ! お前は、私の為なら何度でも歌うと言ったな? あれは嘘なのか?」
 キーファーの言葉に、テレサは何度も首を振って否定をするが、冷たい眼差しが変わることは無い。歌うことでしかキーファーの機嫌を直す方法はなさそうだった。
「おげ……き……です……か……」
 歌いたい。キーファーが望むのなら歌い続けて壊れてもいい。唇を震わせながら必死に声を出そうとするが、口の中がカラカラに乾き、喉の奥が引っ付いてうまく声が出せない。
 パクパクと魚のように口を動かせていると、キーファーがテレサの肩から手を放した。
「うまく声が出ませんか……。そんなに私が怖いなら、見えなくしてしまいましょうか」
 口元に冷笑を浮かべながら首元のスカーフを取り去ると、涙を浮かべているテレサの目をそれで覆ってしまった。
「どうです? これなら怖くないでしょう?」
 突然視界が真っ暗になり、驚いたテレサは思わず両手を前に出し、キーファーの姿を探す。だが、それも虚しく空を掴むだけだった。
「や、キーファー……どこ?」
キーファーが消えてしまったかのような不安に声を上げた時、頭を軽く締め付けられる感触に気付き、スカーフで目隠しをされたのだと分かった。
「これで声が出せるでしょう? さ、歌いなさい」
 嘲笑の混じった声が耳元から聞こえ、テレサの心臓が跳ねる。先程までの怒りを滲ませた声音ではないが、急に落ち着いたとは考えにくい。何かされるのではないかとテレサは身体を強張らせた。
「そんなに緊張しなくても大丈夫です。痛いことなど何もしませんから」
 それでは、痛くないことをすると言っているも同然ではないか? そんな疑問をぶつけられる筈もなく、テレサは覚悟を決めると、徐に口を開いた。
『お元気ですか?』
『また会いましょう』
『心から私は祈ります』
 バラの蕾のようなテレサの唇から零れ落ちる歌声を、表情も変えずに聴いていたキーファーは、片手を伸ばすとマシュマロのような柔らかいテレサの耳朶に触れる。
 目隠しをされていて分からなかったテレサは、意表をつかれて身体をビクリと震わせた。
「え、何? キーファー?」
「何でもありませんよ。お前は何をされても、ただ、歌い続けていればいいのです」
 驚いて歌を止めたテレサを、キーファーは感情の籠っていない声で叱責する。
 そこでようやくキーファーのしたいことがテレサにも分かった。
罰を与えたいのだ、と。
 ニコラスに会ったとあの時に言っていれば、疾しいことなどなかったのだから、こんなに拗れることは無かったのだろう。
だが、『ニコラス』の名で呼ばれ続けている苛立ちと、失敗できない内部工作という緊張感に、神経をすり減らしている最悪のタイミングでキーファーの知るところとなってしまった。こうなってはキーファーが納得するまで付き合うしかないだろう。
幸い、痛いことはしないと言っていた。ここはキーファーの言葉を信じるしかなさそうだった。
 テレサは、顎を上げると先程の続きを歌い出した。キーファーの言う事に応えようと一生懸命歌うテレサを、淀んだ瞳で見つめていたキーファーはテレサのショールに手をかけると、そっと取り外す。
(さて、いつまで歌い続けることが出来るのでしょうね)
 歪んだ口元から醜い欲望が漏れださないように、キーファーは笑いを堪えた。
『! ……どうか……昼を照らし……続ける……太陽のように』
 急に首元が涼しくなったテレサは身体を強張らせ、上げたい悲鳴を呑み込みながらなんとか歌い続ける。
 布が擦れる音と共にテレサの身体からショールが離れ、床に落ちていった。
『貴方に……幸があらんことを』
 キーファーの指先がテレサの鎖骨をなぞり、肩へと滑らせていく。瑞々しい白い肌はピンと張りつめており、剣先を当てるだけで真っ赤な血が丸い雫となって滲み出てきそうだとキーファーは思った。
その様を想像するだけで腰のあたりにゾクゾクとした快感がせり上がってくる。
(壊してしまいたい……)
 昏い欲望がキーファーの理性を汚泥の底へと沈ませていく。キーファーの喉元が上下に大きく動いた。
『っ……再会した……暁には、抱きあって……祝しましょう』
 何度も肌をなぞられ、くすぐったいような、身体が火照るような奇妙な感覚に襲われながらも、テレサは歌い続ける。
 歌い続ければ、キーファーの機嫌も直るだろうと信じていた。
 小さな肩に支えられているワンピースの細い肩紐が、キーファーの指によって少しずつずらされていく。
 このまま抵抗しなければ、何をされるのかは容易に想像できた。キーファーの機嫌が直るなら、それもいいかと思い始めた時、
(私はキーファーを愛している。でも、キーファーは?)
 そんな疑問が頭を過ぎった瞬間、テレサの瞳から涙が溢れた。
 大人のキーファーが、子ども扱いされるような小娘を好きになってくれるだろうか? ましてや貴族でもない、下賤と見下されるような田舎娘だ。望みはないだろう……。想い合っているなら構わない。だが、もしもキーファーは遊びのつもりだったら?
 涙はスカーフを濡らし、受け止めきれない雫は頬を濡らした。
 テレサの涙を見た瞬間、キーファーは身体を強張らせる。それまでのドロドロとした欲望は雲散霧消し、激しい後悔の念がキーファーを呑み込んだ。
(泣かせるつもりは無かった。ただ、どちらが根を上げるか賭けてみただけだ)
 心の中で必死に言い訳をしようとしても、壊してしまいたいという衝動に駆られたのは事実だ。
 自分の中のどす黒い感情に、キーファーはテレサから離れ、両手を強く握りしめた。

『豪華な料理もいりません』
『ただ貴方に会えることが、私の一番の幸せなのです』
 なんとか歌い終わると、目隠しが解かれ、急に現れた眩い光に目が眩み、テレサは目を細めた。
 目の前にはニコラスの服を着たキーファーが立っている。その顔はどこか辛そうに歪められていた。
「キーファー?」
 何も話さないキーファーを訝しく思ったテレサは、おずおずと声をかけた。
 キーファーはテレサの頬に残る涙の痕を親指でそっとふき取る。
「お前の勝ちです」
 忌々しげにそう一言告げると、キーファーは踵を返し部屋から出て行く。
 泣いているような背中に声をかける事も出来ず、テレサは寂しそうに扉が閉まるまで見つめていた。
「私、キーファーのためなら、何度でも歌うよ」
 ぽつりと呟くテレサの声は届かなかったのか、一度も振り返ることなくキーファーは去っていく。
 その日は、陽が昇るまでキーファーが帰ってくることは無かった。


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